国産大豆
納豆づくりは良い原料選びから始まります
国内で栽培されている大豆は、豆腐や味噌、醤油向けの中粒や大粒の品種が多く、粒が小さい納豆用の品種はほとんどありませんでした。
そんな中、当社は創業後間もなく茨城県で栽培されていた納豆小粒(なっとうしょうりゅう)という品種と巡り合うことができました。今では、茨城県で栽培される納豆小粒のおおよそ半分ほどを当社で購入させていただいています。
希少性の高い納豆用の国産大豆を安定供給し続けることはとても難しいことです。
大豆の品質・収量は天候に左右されますが、長年にわたり生産者の方々とよく話し合い、研究しながら乗り越えてきました。
当社の姿勢を理解してくださる生産者の方々の努力があるからこそ、あづま食品の納豆づくりが続けられます。
-
購買部
角野 政裕
お客様に“喜んでいただける納豆”をお届けするため、数ある産地・品種の中からふさわしい大豆を選んでいきます。
国内でも海外でも現地に足を運んで大豆の生育状況を確認しながら生産者の方々とコミュニケーションを深めています。
-
生産者の想い
契約農家 山中 嘉治さん
20年ほど前からあづま食品専用の特別栽培大豆を生産し始めました。
特別栽培大豆は、減農薬で栽培するため土壌への負荷が少なく持続性があり環境にやさしい農法ですが苦労が絶えません。
雑草も手作業で抜きます。農薬も散布できないため害虫を寄り付かせない知恵と工夫も必要です。
そしてこの大豆の良さを理解して納豆にしてくれるあづま食品さんのようなパートナーがいるから続けられるんです。
ぜひ、私たちが作った特別栽培大豆の納豆を食べてみてください。
主な使用国産大豆
-
納豆小粒
その名の通り、納豆専用の小粒大豆です。生産地の茨城県では、「地塚(ヂヅカ)大豆」とも呼ばれていました。
有名な水戸納豆の原料として使われていた大豆といわれていて、納豆づくりには最適な大豆です。糖質バランスがよく、脂質が少ないため、ねっとりとした昔ながらの納豆に仕上がります。
しかし、栽培が難しいため栽培農家さんが減り、近年生産量が減少しています。この大豆を絶やさないためにも、おいしい納豆を作り続けなければなりません。発酵工程では繊細な気配りが必要なくせのある大豆ですが、当社の培ってきた技術で大豆本来のおいしさを引き出せるように作っています。ぜひ、一度お試しください。
納豆小粒を使用した商品
-
特別栽培小粒大豆
20年ほど前から契約農家の方々と協業で特別栽培農法で栽培した納豆専用大豆を生産して商品化しました。
特別栽培農産物とは、農林水産省が定めた「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に従って生産された、化学合成農薬および化学肥料の窒素成分を慣行レベルの5割以上削減して生産した農産物です。
こだわりは他にもあります。普通の大豆より「うね」を高くし、種をまく間隔も十分に取り、太陽の恵みである光が根元まで入るような工夫をしています。自分の子供を扱うように愛情と手間をかけて育ててくださる契約農家の方々がこの「特別栽培国産小粒納豆」を支えてくれています。
特別栽培小粒大豆を使用した商品
-
とよまさり
+
ユキシズカ
・
スズマルとよまさりは北海道を代表する大粒白目大豆の品種銘柄で、北海道全土で生産されています。
発酵に適した糖質をバランスよく含み、粒が大きく、甘みがあり、やわらかく白い納豆に仕上がる特徴があります。
昔の納豆は粒が大きかった!昔ながらの納豆が好きというお客様にご愛顧いただいています。
また、北海道産小粒大豆といえば、ユキシズカ・スズマルの2品種が代表的です。
全国納豆鑑評会などでも受賞歴が多く納豆への加工適性が高いとされています。
白色でやわらかく香りも良い納豆に仕上がり、当社の主力商品として発売中です。
とよまさりを使用した商品
ユキシズカ・スズマルを使用した主な商品